WOOD GALLERY
ギター工房イエロージェムでは、常時良質な楽器用木材を探しています。小規模な工房ですのでストックには限りがありますが、私自身が直接手に取り選定して買い付けた、良質なものばかりです。ただ、私の個人的な好みが多分に反映されていますので、少々偏っているかも知れません。WEB上で公開していない秘蔵のプレミアムウッドも御座います。ストックに無い木材でも調達出来る可能性はありますので、ご相談下さい。基本的に一点ものが多いので、どうしても早い者勝ちになってしまいます。在庫が無い場合はご容赦下さい。以下、オーダー用のストックから特にお勧めしたいものをピックアップしました。
※2020.04.30現在
プレミアムなフレイムメイプルのギターネック材です。ここまで杢が深い本柾目材は中々入手が難しいです。
丸太の中心付近に杢が出る為硬質な物が多く、ボルトオンのネック材としては外見の美しさと安定性を併せ持った良材です。指板材のストックもあります。
伝統的にセットネックギターのネック＆ボディに良く使われる木材です。現在は入手が難しくなったホンジュラスマホガニーも少量ストックしています。
多弦楽器はネックの幅が広く捻じれが起きやすい為、より高い安定性を求めてラミネート材を使用する場合もあります。多層にしすぎるとサウンドを損なう恐れがあるので、私の場合は5～7ピースぐらいにする事が多いです。こちらはメイプルとウォルナットの5ピースですが、他にも様々な種類の組み合わせが可能です。
ローズウッドは指板材として最もポピュラーな木材ですが、いくつかの種類や代替材があります。中でもブラジリアンローズウッド（通称ハカランダ）は入手困難で高価な材です。左からブラジリアンローズウッド2枚、キングウッド、ココボロローズウッド、マダガスカルローズウッド、本紫檀、ホンジュラスローズウッド2枚、となります。他、最も流通量の多いインディアンローズウッドやパーフェロー（ボリビアンローズウッド）などもあります。写真のもの以外にもストックがあります。
硬質で安定性も良く、指板材やラミネート材として、特にベース用として優れていると思います。見た目や手触りが独特で馴染みが薄いですが、モダンなスタイルの楽器とは相性が良さそうです。現在は恒常的に入手可能な材です。
独特なカラーが特徴的なパープルハートという木材です。ギターやベースの世界では主にラミネートのライン材として使われますが、稀に大胆に大きな面積で使われる事もあります。こちらの個体は良い杢が出ているので指板にオススメです。他にボディトップ用に使えるストックが１セットあります。
見事なトラ杢が出た国内産のトチ、ボディトップ材用です。メイプルよりも色が白く、着色表現の幅が広いです。
ヨーロッパのポプラであるマッパのバール材です。近年目にする機会が劇的に増えた気がします。杢がバランス良く出た良材です。
国内産トチのスポルテッド材です。エキゾチックな木目は個体によって様々な表情を見せてくれます。少量ストックしています。
国内産カエデ（海外で言うところのメイプル）のスポルテッド材です。水墨画の様なスポルテッドの模様（墨流し杢）がありながらも一切腐れが無い珍しい個体で、ハードメイプルトップの様なサウンド効果が期待できそうです。
一点もの、希少なオークバールにスポルテッドが入ったプレミアムなトップ材です。厚みもたっぷりなのでより高級感を出せると思います。
近年需要が高まっている希少材で、トップ材の大きさが取れるものは中々入手が難しいです。この個体は割とアッサリしている方です。
国内産の八重桜。癖強めな模様は本来の桜の木目ではなく、腐れです。倒木ではなく、所謂「立ち枯れ」したものなのでスポルテッド（墨流し杢）はありません。決して高価なものではありませんが、材木として出回る様なものでもないので、二度と出会えないと思います。共木が数枚ありますが、木目はそれぞれ個性的です。
カーリー杢が美しいブラックウォルナットのトップ材です。ギラつきを活かしてグロス仕上げにするとより美しさが引き立つと思います。
マホガニーの代用としても使われるニヤトーのカーリー材です。ギターに使われる事は珍しいですが、良く乾いていてタップトーンも響く良材です。
特殊な生育方法によるドラマチックな木目が特徴的なクラロウォルナットです。この個体はそこまでハイグレードではないですが、木目のうねりが個性的で、私個人はとても気に入っています。
非常に個性的で大胆な木目のクロッチドクラロウォルナットです。好みの分かれる所だと思いますが、これを楽器にする日が楽しみで仕方ない、個人的にかなりのお気に入り材です。私と同じ感覚の方いらっしゃいましたら是非使ってあげて下さい。
一点もの、プレミアムなカーリークラロウォルナットです。カラフルなストライプ柄と全体にびっしり入った杢が、派手さの中にも気品を感じさせます。間違いなく、私がこれまで出会ったウォルナットの中で圧倒的No.1の逸品です。唯一の弱点はサイズが小さめな事です。ギターをオーダーの際はご検討下さい。
ギター用材としてはあまり馴染みがありませんが、こちらはペカンという樹種のカーリー材です。スーパーで売っている「ピーカンナッツ」はこの木から取れます。健康志向の方に。現在の在庫はこの１枚だけです。
国内産、タモのフィギュアド材です。アッシュの近縁種で和材の中でもギターとの相性は特に良い様に感じます。導管の大きい材なので、メイプルやトチとはまた違った個性を出せそうです。一点ものです。
北海道産タモのカーリー材です。アッシュの近縁種で和材の中でもギターとの相性は特に良い様に感じます。導管の大きい材なので、メイプルやトチとはまた違った個性を出せそうです。数枚ストックがあります。
大胆に節の入った国内産クルミのクロッチド材です。材木的な価値はあまり無いですが、大自然の息吹を感じられる個性的な楽器になると思います。ちなみに日本のウォルナットです。
エキゾチックな木目がかっこいいジリコテ（別名シャムガキ）です。大判で木目の良いものは特に希少な様で、現在のストックはこの個体のみです。
あまり見かけない珍しい（禍々しい？）木目ですが、こちらなんとエボニーです。割れが多いので樹脂や目止め材で埋めて使う事になりますが、そんな事はどうでも良いと思えるくらいに力強く魅力的な木目です。ボディトップ材としては少々幅が足りないので、間に別の材を組み合わせて使う形になります。
近年多くのメーカーが採用しているバックアイバールですが、日本での入手は困難かつ非常に高価です。が、やはり何物にも代えがたい魅力のあるトップ材です。マット仕上げにするパターンが多い様に思いますが、個人的にはグロス仕上げにした時の吸い込まれる様な感覚を味わって頂きたいです。